2003年12月1日
USA 1903-11-7 〜 1962-10-7 ブルーズ スティール弦ギター フィンガーピッキング
戦前ブルーズのスター、Leroy Carr とのコンビでギターをかき鳴らしていたのが、この Scrapper Blackwell。華麗なラグタイムのような曲は皆無で、ひたすら泥臭く迫ってくる太い音の重たいリズムと、高音弦からすくい上げるようなストロークのギターはとても個性的。あの Robert Johnson にも影響を与えたというのも納得だ。'35年に Leroy Carr が亡くなってからは引退状態だったが、'60年頃に「再発見」されていくつかの録音を残した。それも束の間、'62年に路上で殺害されるという、まさにブルーズな生涯だった。
'94年、DocumentRecord というオーストリアのレーベルから。未発掘のブルース音源専門のレーベルなのだろうか。「Live in concenrt at "1444 Gallery"」というライブと「The complete "77" Recording」というスタジオレコーディングの2部構成になっている。全21曲中インストは5曲あって、どれも手応えのある楽曲なのが嬉しい。