2006年6月4日
ブラジル サンバ/ショーロ ジャズ/フュージョン ガットギター スティール弦ギター フィンガーピッキング
ブラジルはミナス出身のギタリスト。尖ったロック/フュージョンサウンドのクリエイターである一方、伝統的な生楽器を使った田舎音楽を紡ぎ出すのも魅力。いずれにしても、ギタリスト一筋という感じではなくサウンド指向のアーティストではある。
'04年のデビューアルバム。タイトなサウンドのスタジオミュージシャンで脇を固め、バキバキと気合いの入った音作りになっている。もちろんタイトルどおり全曲インスト。アコギ的に面白いのは真ん中あたりに収録されている「Galo do Campo」と「Sucanga」で、Cesar のギターと Chico Lobo ヴィオラ・カイピーラ(ギターよりやや小型の10弦の楽器)が物悲しく絡み合う、涼しげなブラジリアン・カントリーミュージック。とはいうものの、ギターはやや脇役っぽくて喰い足りないかも。後半、盛り上がってくると Santana 風のブルースロックになってくるんだが、これは何かのジョークなのか、イマドキのナウでヤングなサウンドなのか、おじさんには図りかねる。トドメに最後の、ネス●フェのCMみたいなサンバも、ある意味凄え(汗)。