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    アコギスト宣言!!

    Teddy Bunn (テディ バン)

    2006年3月11日

    USA 1909-1-1 〜 1978-7-20 ジャズ/フュージョン ブルーズ スティール弦ギター フィンガーピッキング

    プロフィール

    Eddie LangLonnie Johnson らが戦前のジャズシーンで切り開いたジャズギターのビジョン。それを受け継ぐかのように登場・活躍したのがニューヨーク生まれの黒人ギタリスト Teddy Bunn だ。ピアニストの両親、バイオリニストの兄という音楽一家に生まれた彼は、早くからギターを手にしてほとんど独学でそれをマスター。カリプソバンドへの参加をきっかけにプロミュージシャンとなり、20歳の時には Duke Ellington のレコーディングにも参加を果たしている。それ以降、スウィンギーなリズムワークはもちろんブルースフィーリング溢れるスリリングなソロも弾ける腕前と、持ち前のサービス精神も手伝ってか、ニューヨークジャズ界随一の売れっ子ギタリストとなる。
    Teddy Bunn のギターの魅力は、Lonnie Johnson の流れを汲んだ華やかなフィンガーピッキングをベースに、さらにジャズ寄りの強力なリズムが乗ったダイナミクスと、ぶっとくて情感豊かなソロワーク。残っている録音は多いとは言えないが、Charlie Christian 登場前夜の巨人の一人として耳に刻みつけておきたい。

    アルバムレビュー

    Teddy Bunn 1929-1940

    ブレイク直後から大戦前までの録音を集めた、Document Records からの決定版。戦後はエレクトリックギターを手にすることが多くなる Bunn だが、ここには初期のプリミティブなアコギの響きが詰まっている。とは言っても前半は所謂「唄伴」ギターで、それもコミックソングすれすれの世界。これはこれで Teddy Bunn のチャームポイントなのだが、やはり後半に収められている驚異のソロギターこそが、このアルバムの白眉であろう。'40年に録音された「King Porter Stomp」と「Guitar in High」の凄まじさ。聴いているうちにギター一本での演奏だということを忘れてしまいそうなこのグルーヴって、一体何なのよ! こんな録音がもっと沢山残っていたら、Django のように熱狂的なフォロワーを生んでいたのじゃないかと思うと、残念ナリ。

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