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    アコギスト宣言!!

    Marco Campos (マルコ カンポス)

    2006年12月23日

    ブラジル サンバ/ショーロ ガットギター フィンガーピッキング

    プロフィール

    ブラジルの作・編曲家兼ギタリスト。どうにも詳しい情報に行き着かないのだが、Carlos Lyra や Clementina de Jesus、Zé Renato といった大物アーティストとの共演歴などを散見するに確かな実力・キャリアが伺える。細やかで叙情的なギタープレイの印象があるが、ミナス系なのかなぁ。

    アルバムレビュー

    Solo

    '06年、リオデジャネイロとパリにまたがって録音されたという完全ギターソロ・アルバム。曲は全て自身の作曲によるもの。メインストリームのサンバやショーロ、またはラテン系クラシックギターとも違う、不思議な感触のガットギタープレイが満載で聴き応えがある。物憂げな、陰のある和音の細かいさざ波が全編を覆っていて、聴き手を青い夢の中に誘う。かといって沈鬱な気分にならないのは、1曲目「Histórias do Mar」や11曲目の「Samba Magia」でのように生気あるポリリズムが、じんわりとした熱気を運んでくるせいか。やや取っつきにくい面はあるが、ギターアルバムとして間違いなく傑作だと思う。

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