2003年12月1日
スペイン 1925 〜 1990-1-12 フラメンコ ガットギター フィンガーピッキング
ジプシー音楽を起源とするフラメンコは、子供のころからギター弾きに囲まれて知らず知らずのうちに「芸を高めて」いったアーティスト達が多い。そんな中にあって Manule Cano は、コルドヴァ大学教授というアカデミックな背景を持つアーティストである。演奏もそれを反映しているかのような、しっとりとした端正なスタイルが特徴である。
'66年録音の Hispavox 盤。勿論すべて無伴奏ギターソロ。「Fiesta en Malaga」では日本人には比較的馴染み深いマラゲーニャのテーマが衒いもなくしっとりと唄われる。日本人好みの演奏スタイルといい、年代的に言っても、日本にフラメンコを定着させた最大の功労者かも知れない。