2003年12月1日
スペイン フラメンコ ガットギター フィンガーピッキング
若手のフラメンコギタリストだが、詳細は不詳。フラメンコの「深い根」を追及するタイプではないらしく、コンボ形式のフラメンコフュージョンが主。フュージョンだからというわけでもないだろうが、ギターも軽快ながら、聴き手をグイグイ引き込んでいく魅力にはやや欠ける。
'96年、Nuba Records から。1曲目の「La Raiz se Mueve」はブラジル風スキャットを織り混ぜて始まり、「おっ、こんな形式もアリか」と一瞬期待したが、その後はわりあい普通のフラメンコフュージョンで、ちょっとがっかり。決して出来は悪くなく平均点以上だと思うが、よく弾けるギタリストなので、これまで聴いたことのないような新しい世界を提示してくれることを望んでしまう。最後のアコーディオンを交えたタンゴ風の「Un Bolero en Estambul」は結構面白かった。
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