2006年8月20日
USA ニューエイジ フォーク スティール弦ギター フィンガーピッキング
シンガーソングライターとして、ソロプレイヤーとして、20年以上活動を続けているギタリスト。年輪を経ているだけあって、ギタープレイも浮遊感のあるフレーズを積み重ねて独特の質感を作り上げていく、所謂 Takoma 系アーティストに近い感じ。それに若干のケルティックなフレイバーと、タッピングによる今風のアーティキュレーションが加わっているので、それほど抹香臭くはなくてスピリチュアル指向のニューエイジギタリストといった趣だ。John Fahey や Martin Carthy の影響を受けたらしいが、さもありなん。現在では、セントルイス大でクラシックギター講師もしているとか。
'98年のアコギソロアルバム。数曲にマンドリンが参加しているが、基本的に鉄弦ギターのフィンガーピッキングによるソロ・インスト。一曲々々の主題や調性は影が薄く、細やかなアルペジオにハーモニクスやスラー、といったギター的質感がアルバムを支配している。ジャケットの絵柄による先入観からか(インナーにも曲毎に格言めいた解説がついているけど)、精神的な高みを目指しているのかな、とも思うが、私の様な凡夫にはちとステージ高すぎかも(^^;)。演奏自体はとても安定していて、上手い。
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