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    アコギスト宣言!!

    Frédéric Favarel (フレデリック ファヴァレル)

    2004年7月5日

    フランス ジャズ/フュージョン フラットピッキング

    プロフィール

    フランスのジャズギタリストということ以外は詳細不明。'86年に南仏で開催されたジャズ・ワークショップでピアニストの Richie Beirach に師事。本格的に弟子入りする為、'92年から'95年の間ニューヨークに滞在したという。帰国後の'95年にリーダー作を発表。その後は、ヨーロッパの幾多のジャズフェスティバル等に出演しているが、アコースティックギターの演奏が多いようで今後が楽しみ。

    アルバムレビュー

    Dialogues

    '98年、Richie Beirach との師弟コンビによるデュオ作。流石に息が合っているというか、テーマをユニゾンするあたりは阿吽の呼吸。弟子だから当たり前かもしれないが Favarel は、相当 Richie Beirach に惚れ込んでいるようで、このアルバムは終始 Beirach の個性とペースで進行しているように思える。半数の曲でアコースティックギターが用いられているのが嬉しく、エレクトリックギターではベーシストよろしく極太低音ウォーキングで Beirach をサポートする場面があったりするが、アコギナンバーでは比較的 Beirach への服従度が低く感じるのは気のせいか? 本人もインナーで述べているが、ギターとピアノのデュオという取り組みは世間的に「トリッキー」に思われがちな形態であるとか。共に似た波形(アタックからサスティーンまでのエンベローブ)を持ち、音域も重なっていて両者とも和音での表現が主体であることから、協調と差別化の難しさを指しているのだろう。このアルバムはそういったハードルを跳ね飛ばすとまではいかないものの、クリアはしてはいると思う。記憶に残るか? と聴かれればノーだけど、好きか嫌いかと言われれば「好き」と答えるだろう、そんな感じ。

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