2005年7月10日
USA ブルーズ スティール弦ギター リゾネイトギター フィンガーピッキング スライド 女性ギタリスト
女性では珍しい、アコースティックに拘るブルースシンガー。彼女のギターはとても素晴らしく、Winfield のフィンガースタイルギターコンテストでの入賞歴がそれを物語っている。インディアナ出身の彼女は、デンバーに移住後相棒歌手とともに地元のコーヒーハウスを巡るサーキットを始める。'90年代から次第に活動の幅を広げ、海外ツアーやギターワークショップを主催する現在に至っている。このフィールドでの女性の先達としては Rory Block や Jo Ann Kelly が有名。違うのは両名ともにオトコも後ずさりするド迫力ボーカルなのに対して、Mary Flower のそれは柔らかみのあるリスナーを包み込むような暖かさを持っていること。唄って良し弾いて良しのブルーズクイーン、Mary Flower。確実にリラックスできます、お勧めです。
'01年発表の、100%アコースティックの4thアルバム。彼女の弾き語りを核にして最小限のバッキングが付いただけの、ホームメイドな感触がイイ。Pat Donohue のサポート(もちアコギ)も光っている。インストは3曲。まずはギターではなく6弦バンジョーの「Ladyfingers」。3フィンガーロール中心のバンジョー奏法じゃなくてまるっきりギターの弾き方なので、リゾネイトな響きのギター演奏として楽しめる。ほのぼのと絡むカホンやジャグもイイ!! 次いで「Monkeys On A Binge」は、緩急を付けたラグタイムギター。軽快なテンポとライトな響きのせいで、この種のプレイはカンタンに弾けると思われがちなのだけど、実は凄いんです。そしてドリーミーなスライドギターの響きが素晴らしいラストナンバーの「Song For Somantha」。あれ、もう終わりなの? もっと聴きたい。一日中聴いていたいっ...って思うこと請け合いよん。特にケイジャン方面を好む人にはイチ押し。
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