2004年2月1日
日本 1964 〜 ニューエイジ スティール弦ギター フィンガーピッキング 変則チューニング
北海道出身で、ラグタイムをベースにした軽快なギターを披露してくれるスティール弦アコギスト。アコギでのラグタイムというと、ラグタイムの風味を取り入れたカントリーブルース(通称、Raggy Blues)を指すことが多いが、彼は古い時代の主にピアノで演奏されたクラシック・ラグから大きくインスパイアされているという。'95年に彼は会社員を辞めて帰郷し、音楽に専念するとともにアイヌ人としてのアイデンティティーを押し出した活動を始めている。この大きな転機が彼の音楽をより芳醇なものに変えていくことを願っている。
確かなテクニックとギター音楽への愛情に支えられたストイックかつコンスタンスな演奏活動を続けており、近年では海外のラグプレイヤーからの評価も高い。
'89年から'90年にかけて自主製作で発表されたカセットアルバムをリイシューしたCD。彼の出発点がよく判るとともに、当初から優れたメロディやアイディアでもって、メジャーシーンのギタリスト以上に魅力的な独自のギターミュージックを創造していたことを痛感する。ちなみに浜田氏は(少々意外だが)イレギュラーチューニングの愛好者で、インナーには本人によるチューニングおよび曲目解説付き。