2003年12月1日
スイス ロック ガットギター
Debile Menthol、Nimal というアヴァンギャルドなロックグループでキャリアを経てきた、異能派ギタリスト。といっても、Fred Frith のように見るからにとっつきにくいタイプとは違い、音楽的には至極フツーのスタイルをまといながらも何処かヘン、というアーティスト。John Fahey に通じるものがある。ロック、ジャズという垣根を越えて、ヨーロッパを舞台にパフォーマンスを展開中とか。
'98年、Colombier から。「12 Balades a faire le soir」と副題されたアコギ1本でのソロアルバムで、コンサートとスタジオでのテイクを混ぜ合わせてある。ポルカのようでもあり、クラシックのようでもある。どの曲もポップな装いながら、奥の深い美しさを備えた曲ばかり。ジャンル分けへの戸惑いをバッサリ捨てさってみると、実に幅広く楽しめる、本当の音楽好きにお薦めの1枚。