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    アコギスト宣言!!

    石井 完治 (いしい かんじ)

    2010年2月14日

    日本 1955-1-5 〜 ニューエイジ ロック ガットギター スティール弦ギター フィンガーピッキング

    プロフィール

    岡山出身の(いやー、アコギストって本当に西高東低)ギタリスト。業界では知られたセッションマンで、ロックやファンクのバッキングをやらせたらグルーヴィーな熱いプレイに定評がある。という訳で、石井完治の実像はエレクトリックギターを武器にしたリズム職人、と言っていいかもしれない。そんな彼でもギター人生の始まりは、PP&M や S&G らモダンフォークに影響されたフォークギターの爪弾きだった。やがてソウルやファンクに傾倒するようになり、現在のバックボーンが形成される訳だが、ギターに関していえば高校生のときにして既にレッスン講師を努める程だったという。'02年にライブハウスで知己となった丸山ももたろうと結成した「ももかん」がきっかけで、再度アコースティックギターに傾倒。丸山氏とはまた違った、リズムを前面に打ち出したパワフルなアコギプレイを聴かせてくれる。

    アルバムレビュー

    コンチェルティーノ

    '08年、一連の「ももかん」での活動が刺激となったのか、石井完治の初ソロ作はフル・インストのアコースティックギターアルバムとなった。日ごろから Robben Ford、Cornell Dupree、David T. Walker といった「黒くてよく唄う」系のギタリストをフェイバリットに挙げる彼だからして、どんなグルーヴィーなアルバムになったのかと思ったら... これが意外に「和モノ」っぽいのである。全体を通して流れるムードも、春の野原のように穏やかで暖かい。そんな中でも2曲目「リズミックス」はフラメンコの技法を取り入れてジャズ・ファンク風にアグレッシヴに迫る、石井完治の真骨頂。3挺のギターの多重録音なこともあって、かつてのスーパー・ギター・トリオみたいな「一人ギターバトル」的な味わいも。6曲目、ロバジョンの「クロスロード」は Cream のアレンジをベースにしたようだが、攻撃的な出だしから次第に、Chet Atkins 風のほっこりカントリーギターに変化していくところが面白い。個人的には、彼の十八番であるソウル系ブラックミュージックのカバーを1曲でいいから入れて欲しかった。例えば、特にファンだという Tower of Power の「So Very Hard To Go」とか、アコギインストに結構合いそうな気がするのだが、どうだろう?

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