Habib Koite (アビブ コワテ)

2004年5月23日

マリ 1958 エスニック ロック スティール弦ギター

プロフィール

マリはアフリカ大陸の中でも特に音楽的に優れた人材を輩出することで知られているが、Habib Koite もまた、マリ国立芸術学院の出身というバックグラウンドを持っている。Bamada というバンドを率いて現在、ワールドワイドな活動を行っている。このバンドの面白いのは、Habib のアコギに加えて、エスニックパーカッションやン・ゴニ(4弦の撥弦楽器)等、アコースティックな編成で強靭なグルーヴを作り出しつつ、Bob Dylan に通じる様な洞察的メッセージ色濃い雰囲気を合わせ持っているところ。

アルバムレビュー

Ma Ya

'98年、Conte-Jour より。'95年のメジャーデビューから数えて2枚目のアルバムとなる。ブルースやヒップホップの要素を自然に自分の音楽背景とミックスした、良質なポップミュージックに仕上がっている。3連を基調とした曲で現われるギターのフレーズ等はアイリッシュに通じるような音階とリズムを持っている。これが偶然(それとも必然?)の一致なのか、または Habib の欧米要素の導入の結果なのかは、筆者はアフリカ音楽に疎いのでよく判らない。決してHabibはフィーリング一発というタイプのギタリストではなく、なかなかのテクニシャンであることは唯一のインストである最終曲の「Mansane Cisse」でも確認できる。

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