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    アコギスト宣言!!

    Ubaldo De Lio (ウバルド デ リオ)

    2005年7月10日

    アルゼンチン 1929-3-11 〜 タンゴ ガットギター フィンガーピッキング

    プロフィール

    ブエノスアイレス出身のガットギタリスト。十代の頃には既に歌手の伴奏ギタリストとして忙しく働いており、またその時に多岐にわたるジャンルのギタースタイルを身につけた。'57年からは大御所タンゴピアニストの Horacio Salgan と行動を共にし、現在に至るまでデュオやクインテットで息のあったパフォーマンスで聴衆を魅了している。

    アルバムレビュー

    En Vivo En El Club Del Vino

    '01年、ブエノスアイレスは Club del Vino での Horacio Salgan & Ubaldo De Lio の熱演を収録したライブアルバム。タンゴは数あるジャンルの中でも、強烈なリズムが身上の音楽だ。現に Astor Piazzolla の蛇腹から生み出される切れ味鋭いことこの上無いリズムは、彼をタンゴの現人神たらしめている訳だが、それに少々疲れを憶えることもある。ピアノとギターという、アタックの強い楽器から成る Salgan と De Lio のデュオだが、そのサウンドは意外にも優雅で物腰が柔らかく、コンチネンタルタンゴにも似た華やかさを持っている。それに、言うまでもなく両者共にそれぞれの楽器の一流プレイヤーだが、ソロを交換しあうようなプレイヤーズ・エゴを感じるような場面は殆どなく、明らかに楽曲の完成度を極めることを意図した演奏で、まるで一つの楽器が鳴っているかのような一体感である。全体的に古い伝説的なナンバーが多いが、どの曲もこのデュオでしか表現できない新しい表情を持っている。どちらかというとピアノを支える役回りのギターではあるが、最後の「Te Vas Milonga」がギターの魅力を打ち出したアレンジになっていて良かった。

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