2005年4月18日
イギリス 1960 〜 ラウンジ ロック ガットギター フィンガーピッキング
アダルトロックの大御所となり果てた(^^;) Sting のツアーギタリストとして注目されているアコースティックギタリスト。だが、それ以前から彼は Pretenders, Paul Young, Steve Winwood といったスター達をサポートする優秀なセッションギタリストだった。ロック系アコギストにしては珍しくガットギターを愛用している。これは彼がアルゼンチン出身だということも関係しているのかもしれないが、音楽性からはラテン的な要素は感じられず、むしろ西欧クラシック音楽を好んでいるようだ。
'04年、クラシック作品を題材にしたソロ第4作。以前から Sting 譲りともいえるソフィストケイテッド路線が目立つプレイヤーであったが、このアルバムではそれが大爆発(^^)。深いエコーと分厚いストリングスに、意図的に音数を減らしたかのようにシンプルかつアンニュイに爪弾かれるギター。加えて、月光ピアノソナタやジムノペディという少女趣味的な選曲の数々。カロリー控えめなギター音楽を好む私でなくても、この手の音楽を大甘だと辟易するリスナーは少なくないだろう。レコード会社の希望なのか、それともボーカルでも参加している Sting 様の意向が反映されているのか... とにかく、力量はあるんだからもっとラディカルでソリッドな音作りを、キボンヌ。
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