2003年12月1日
イタリア 1956-6-6 〜 ニューエイジ スティール弦ギター フィンガーピッキング
Peppino D'Agostino らと並んでイタリアのアコースティックギターシーンの重要人物。音楽的には、ジャズ・ブルーズ・ニューエイジの線上にあるアメリカンルーツなコンテンポラリーギターであるが、ラテンヨーロッパは自国の豊かな音楽史をもつ故に、こんなアメリカ指向のギタリストの存在はやや奇異に感じられなくもない。これはどうやら、ニューエイジミュージック前夜の'80年頃に Stefan Grossman がイタリアに在住してことが大きな影響を与えているらしい。本場のアメリカ人が弾くギターよりはバタ臭くなく、ほのかにケルト/アイリッシュな香りも漂って郷愁感のあるウェットなギター音楽は、日本人の嗜好に合うかもしれない。現在は Acoustic Music レーベルを拠点にして、イタリア人のアイデンティティ探求に乗り出したかのような活動を続けている。
'94年、Acoustic Music から。シャリシャリと歯切れの良いスティール弦による無伴奏インストが13曲。4曲目の「Good Morning, Gambetta」とは、同国のギタリスト Beppe Gambetta のことだろうか。じゃぁ次の「Don CA」はカナダの Don Ross? と、アコギ好きに深読みを誘うタイトルが楽しいw どの曲も柔らかなメロディと小気味よいテンポがあり、ニューエイジにありがちな自己満足的ルバートと無縁なのが気持ち良い。
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