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    アコギスト宣言!!

    Django Reinhardt (ジャンゴ ラインハルト)

    2004年2月19日

    フランス 1910-1-23 〜 1953-5-16 ジプシースウィング スティール弦ギター フラットピッキング

    プロフィール

    ジプシー(ロマ民族)という人々がもし存在しなかったら、ヨーロッパ、ひいては世界の音楽はどんなに味気無いものになっていただろうか。フランス〜ベルギー国境付近のジプシーコミューンで産声を上げた Django Reinhardt が十代でジャズと出会った時、彼の血に流れる先祖伝来の音楽とそれは化学反応を起こし、「ジプシー・スウィング(マヌーシュ・スウィング)」という新しい音楽が生まれたのだから。

    18歳でのプロギタリスト稼業の幕開け。火事の大やけどによる左指障害からの奇跡の復活。欧州巡業で忙しいスターに登り詰めながらも周囲を顧みない奔放な私生活。大戦をはさみ、ジャズの故郷アメリカへの進出。かれこれ半世紀以上前に亡くなった人物とは思えないほど、生き急いだ彼の様々な伝説は今でも生々しく語り継がれ、我々の背筋をざわざわとさせる。才能が人格を超えてしまっている、真の意味での天才なのだと思う。

    アルバムレビュー

    Souvenirs - Django Reinhardt & Stéphane Grappelli

    Django の時代は SP レコードが主流なので、現在アルバムで彼の演奏に触れる場合はどうしても、何らかの意図で編まれた編集盤ということになる。いっそボックスセット(最近は結構安いし)で音源を全部揃えてしまっても良いのだろうが、あえて何か1枚を選ぶならこの辺だろうか。1938,39,46年という大戦をまたいでの、Hot Club of France 四重奏団との録音が集められている London レーベル盤。代表曲でもありヨーロッパの香り高い「Nuages」等も勿論入っているが、どちらかというとアメリカンジャズ寄りの選曲かも。おそらく彼がもっとも野心的で脂が乗り切っていた頃、相棒の Stéphane Grappelli との息もピッタリな輝かしい軌跡の数々だ。

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