外部リンク
    アコギスト宣言!!

    Sean Smith (ショーン スミス)

    2006年9月3日

    USA ニューエイジ スティール弦ギター フィンガーピッキング

    プロフィール

    '80年代のニューエイジムーブメント以来、エコロジーで地球市民でヒーリングで愛と平和で捕鯨反対で(あれ?)...みたいな空気に澱んだ鉄弦フィンガーピッキングの世界が、21世紀になって一寸変わってきた。これはおそらく、Jim O'Rourke による John Fahey 「再発見」がきっかけだ。そう、Takoma 系ギターミュージックの復活である。繰り返されるドロリとしたシーケンス、偏執的に響く低音のドローン、なにやら希望のカケラも見いだせないような、これら内向的なギター音楽が世界を覆う違和感の中で蠢きだしているのだ。それでも世に蔓延る白痴的なポジティヴィティに比べれば、切実さと誠実さの面ではるかに好ましいサウンドなんだな、私にとって。バークレイの Sean Smith という正体不明なフィンガーピッカーも、そんな音の紡ぎ手の一人だ。極めてパーソナルな立ち位置から発せられた軋みのようなギターサウンドは、世界中のどこかにいる聴き手を切実に求めている。届け、この音。

    アルバムレビュー

    Sean Smith

    '05年発表の、ファーストアルバム(たぶん)。スリーフィンガーという古典的な奏法で、時に陰鬱に、あるいは愛らしく、もしくは鼻唄のように奏でられるギターインストが9曲。何やら感じるこの既視感はアレだ、最近は見かけないが自作の詩集を路上に並べて売っているような、そんな青臭さや手作り感だ。方向性を一歩誤ると目も当てられなかったりするけど、このヒゲ面の青年が放つギター(というより、むしろ楽曲そのもの)はなかなか聴かせる。「Window Light Blues」というナンバーの、タイトルと裏腹な清々しさって何だ。うーむ、結構クセになってしまうかも。ていうかこーゆーの、ホントは好きだって素直に言えよ >> 自分

    下にあるアマゾンのアイコンをクリックすると、この CD を購入できます。

    Copyright © Mariyudu.net 2021