高内 春彦 (たかうち はるひこ)

2004年8月15日

日本 1954-8-5 〜 ジャズ/フュージョン ガットギター スティール弦ギター

プロフィール

ニューヨークを拠点に活躍中のジャズ・ギタリスト。通称、HARU。高校生の時にジャズギターを始め、渡辺香津美に二年間師事した後、渡米して精力的なセッションワークを開始。その過程で Jaco Pastorius や Mike Stern、Wayne Shorter といった大物ミュージシャンと親交を結んでいる。また、コンピューターや電子機楽器にも早期より精通し、TVや映画の音楽担当等でも多くの実績を上げている。
彼のギタープレイは、渡辺香津美の薫陶を受けた割には(失礼)抑制の効いた穏やかな反面、非常にテクニカルでスムースなものに感じる。ジャズの世界に限らず何らかの「看板」を掲げることで、プロ活動を支えて行くことは珍しくない。「和製 XXXX」とか「XXXX の後継者!!」てな感じである。そういった意味では高内氏の活動および音楽性は質実剛健で、玄人好みのするものかも知れない。ギタリストとして、というよりは一級のジャズミュージシャンとしてお勧めしたい。

アルバムレビュー

Protostars

'00年発表の、彼のギタートリオによる Wayne Shorter 作品集。直筆によるジャケットのパステル画に象徴されるような彼のロマンティストな側面と、剛胆なコードワークが混じり合って緊張感のある一枚に仕上がっている。11曲中、アコギで弾かれている曲が5曲というのも嬉しい。特に最終曲の「Beta Pictoris」はアコギの特性に寄りかからない、ダイナミックなリズムワークが素晴らしいコンパクトな無伴奏ソロで、気持ちの良い余韻をもってアルバムを締めくくる。

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