2003年12月16日
日本 ニューエイジ スティール弦ギター フィンガーピッキング
星の数ほどいる日本のアコギストで、現在最も興味をそそられるのが、このアキだ。「Elvis Presly に憧れてギターを始めた」という彼のギターミュージックは立ち位置がとても明確で、ギターそのものを出発点とする多くのギタリストのそれより、結果的に音楽としての訴求力とパワーを持ち得ている。豪快かつ破天荒なスライド、それに対をなすかの様な情緒的なフィンガーピッキング。多彩なテクニックを駆使しまくって聴き手を高揚させてくれるサービス精神。突然の様に現われたこのギタリストが、今後の国内ギタリストの大きな潮流の先駆けであると思いたい。
'98年、打田十紀夫氏が主催するギターレーベル TAB から。タイトル通り、ジミヘンみたいな縦横無尽ギターを俺がアコギでやったんねん!! という気合いに満ちている。インナーに本人による解説が載っており、それによると Peter Finger や Preston Reed から大きくインスパイアされているらしい。「君が代」を5分にわたるギターインストにアレンジしたものがあり、これが良くハマっており感心してしまう。Jimi に傾倒しているのなら、かの名曲「Little Wing」をアコギって欲しかったなー。