2006年7月16日
ウルグアイ 1967 〜 ジャズ/フュージョン ガットギター
アコースティック・エレクトリックともに卓越したギターテクニックで、主にヨーロッパで活躍するウルグアイはモンテビデオ出身のジャズギタリスト。'94年には、祖国の最優秀ギタリストに輝いている。ジャズとはいっても、共演者がブラジルの Ivan Lins や Dori Caymmi、ポルトガルの歌姫 Dulce Pontes などで分かるように、ラテン方面をフィールドにしているみたいだ。ソフトでスムースなエレクトリックギターは Pat Metheny を彷彿とさせるが、アコギはそれ以上に凄い。南米仕込みのフィンガーピッキングの達者さは、並のブラジリアンギタリストを凌駕する腕前。最近はブラジルに拠点を移して活動中のもよう。
'02年、Leonardo Amuedo がオランダを拠点にしていた頃のリーダーアルバム。ピアノ、ベース、ドラムス、バイブ等多彩な顔ぶれを揃えた、ラテン・フュージョンっぽいギターアルバム。実はこのジャンルは敬遠しがちな筆者なんだが、これは当たりだった。エレクトリックとガットギターが交互する曲構成で、パワフルなエレクトリックのナンバーと、比較的シンプルでしっとり聴かせるアコースティックナンバーと、メリハリも効いている。ボディパーカッションだけをバックに、瞬発力あるガットギターがスリリングに展開する「Corporal」、情感豊かなモノローグ風の完全ギターソロ「Mil Anos Despues」、フォルクローレ風だけどモダンで高度なプレイの「On The Amsterdam Canals」。いずれもが出色のプレイ、お勧めです。