2004年2月16日
USA 1954-8-12 〜 ジャズ/フュージョン ガットギター スティール弦ギター フィンガーピッキング
Metheny が Jaco らとの共演作をECMから発表していた'70年代後半は、丁度フュージョンブームの真っ只中だった。そのせいでもないだろうが、彼を「フュージョン屋」と蔑称する御仁もいらっしゃるようだ。しかし、Jim Hall がそうであるように、弾かれた一音だけで彼だと判る鮮烈な個性を持ったアーティストだってことを知らない訳じゃないでしょう? (>> N.T.爺さん)。そして長い年月を経た今、Metheny フォロワーのいかに多いことか。彼等には、Metheny のトーンではなく Ornette Coleman とのコラボレーション作に満ちた精神性をこそ追い求めてもらいたいのだが。
'84年に ECM から発表されたアコースティック色の濃い作品。いつものように、ベースに Charlie Haden、ドラムスに Billy Higgins という編成でシンプルなギタートリオ演奏を聴かせてくれる。私は何といっても1曲目の「Lonely Woman」が大好き。スローテンポのこの曲を、Pat はブロンズ弦で淡々と、かつ慈しむように奏でる。音数は少ないが、裏返せばこの曲の「間」というものを非常に理解しつくした演奏とえいる。
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