2005年2月6日
USA ジャズ/フュージョン ラウンジ ガットギター フィンガーピッキング
ガットギターで知的かつ繊細なプレイを聴かせるギタリスト。室内弦楽奏団とのコラボレートなども多く、余計にそういう印象が強いのかもしれない。幾つかの大学で教鞭をとるかたわら演奏活動を行っているが、'04の New York Guitar Festival でおおきくクローズアップされたことで注目も集まってきているようだ。Will Ackerman とも親交があり、WindhamHill 系アーティストとの共演も目が離せないところだ。
'01年、Gabriel String Ensemble とのアンサンブルのライブを録音したもの。オープニングの「Birdland」が格好いい!! けれど、割と原曲に忠実なアレンジが施されていて即行性が無いのは、クラシック畑プレイヤーとの共演ってことで仕方ないのかな。プログラムの大半がヴィヴァルディやボッケリーニのコンチェルトで、もろにクラシックという感じなんだが、面白いのはそれらの合間に演奏されている Cullen のオリジナル作品かも知れない。特に2曲目「Bahama Beach」での空想的異国情緒が Oregon を連想させるものがあり、彼がよく Ralph Towner と比較されるという話に頷ける気がした。端正だけど別に小難しくもない、万人にお勧めできるクセの無いギターミュージックだと思う。
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