2005年1月16日
日本 ニューエイジ スティール弦ギター フラットピッキング ユニット
神戸出身のイキのいい、アコギ・インスト・デュオ(珍し!!)。メンバーは、徳岡よしなりと三浦たくや。鉄弦のアコースティックギターをフラットピックで、片方がダイナミックにリズムを叩き出すと、相方は呼応するメロディやリフを繰り出す様は、テクニックの確かさも手伝って一寸すると一昔前のアコギ・フュージョンの様だ。だけど、この二人の音楽的バックボーンはロックやポップスが主体となっていて、ギター演奏にもジャズの語法は見いだせない。暴論を承知で言えば、GONTITI が20年くらい若返ってちょっと筋肉質になった感じか(^^;)。聴けば日本各地をストリートライブで漂泊しながらのし上がってきたとか。確かに通り過ぎる人をグイッと足止めする、勢いの良さと素直な眩しさがある。これからもずっと永い間このスタイルだけで貫き通せるかというと、それは難しく、近い将来に変化や成長を迫られると思うが、そのときにどんな違った姿を見せてくれるのか楽しみでもある。
'04年発表のデビューアルバム。インディーズからのリリースにもかかわらず全国大手レコード店の店頭を賑わしたのは記憶に新しい。収録された8曲のアコギインストは全て、一発録りの勢いというか、デビュー作に付きものの力みや緊張感が無くて、30分があっという間に過ぎる。欲を言えば一聴後に耳に残るようなキラーチューンが欲しかった。私はオトナなので(^^)、もっと影と苦みを含んだ音楽を好むが、この性急で屈託のないストレートさがアピールする層も間違いなくあるのだろう。そんな若い聴衆達と一緒に歩きながら、共にデカくなっていって欲しい。
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