2004年2月9日
USA 1954-7-22 〜 ジャズ/フュージョン スティール弦ギター フラットピッキング
なぜ DiMeola と「速弾き」とは、こうも不可分なのか。Chic Corea の Return to Foerver で頭角を現わした'70年代中盤では、すでに John McLaughlin も活躍していたし、ロックなら Eddie van Halen だって登場しつつあったハズだ。それはロックやジャズの速弾きが、曲中のアーティキュレーションの一部であって言わば「瞬間芸」的だったのに対し、Al のそれは何時果てるともない、楽曲の骨組みの一部になっていたからなのではないだろうか? 全てピッキングされた32分音符の洪水は、今でこそロック等でも当り前の様に聴けるが、当時はとても圧倒的だった。最後に一言、「Al、やっぱりヒゲは剃ったほうがカッコイイぞ(^^)。」
'90年に発表されたアコギアルバム。Al は、'85年にソロ名義では初のフルアコースティックアルバム「Cielo e Terra」を発表しているが、それはスーパーギタートリオの反動からかエキゾチックな和音感を前面に出した静謐なものだった。この「World Sinfonia」では、和音感をそのままに彼本来の陽性な躍動感が戻ってきている。バンドネオンとのアンサンブルもぴったりはまっていてナイス。できればウッドベースも居てほしかったなー。
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