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    アコギスト宣言!!

    伍々 慧 (ごご さとし)

    2006年5月28日

    日本 1988 〜 ニューエイジ スティール弦ギター フィンガーピッキング

    プロフィール

    年々高度化する一方、それに反比例するかのようにプレイヤー層の若年化が進む日本のアコギ・シーンに、また期待の新星が。'88年生まれ、大阪出身の伍々慧(ごごさとし、カッコ良すぎだが本名とのこと)だ。14歳で岸部眞明に師事し、この若さでありながら驚くべきテクニックと音楽性を獲得している。特に、和風情緒的な唄心にブルージィなテイストが織り交ぜられているあたりは、まさに師匠譲りの美点である。'05年には、アコギストの世界的登竜門 Texas Winfield Finger Style Guitar Championship に挑戦。残念ながら入賞は逃した様だが、史上二番目の日本人入賞者(一番目は他でもない'03年の二位、岸部眞明)を目指して再チャレンジしてもらいたい。

    アルバムレビュー

    Melody

    '05年発表のデビュー・ミニアルバム。プロデュースは師匠の岸部眞明氏。全曲が自身によるオリジナル・ギターインストだが、トップを飾る「One More Summer」に漲る才気と若さはどうだ。続く4曲も緩急でアルバムを彩りながら最後まで聴き手を飽きさせない完成度。2〜3曲目の醤油味なメランコリーも、4曲目の Don Ross ばりのギターバトルも魅力的だが、個人的に気になったのはのんびりムードの最終曲「またあした」。これにリズムセクションを入れてスライドギターやオートハープを付けたら、殆ど James Taylor か Geoff Muldaur ではないの!! 日本人でこんなバタ臭さを自然に表現できるプレイヤーはそうそう居ないんじゃないだろうか。歳を経てしまい、ルーツミュージックとの対峙の仕方が気になる中年リスナーの一人として、伍々慧がどういう風に成熟していくのかは、気がかりでもあり楽しみでもある。最後に、このアルバムが日本のギターミュージック興隆に多大な尽力をしてこられた、京都はプー横丁の全面協力のもとに製作されたことも忘れずに付け加えておこう。

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