外部リンク
    アコギスト宣言!!

    Pete Huttlinger (ピート ハットリンガー)

    2005年4月3日

    USA ニューエイジ スティール弦ギター フィンガーピッキング

    プロフィール

    米 Windfield で毎年開催される、National Fingerpicking Championship。ポピュラー畑のアコースティック・ギタリストにとってのパリコンとも言える登竜門であるが、このコンテストの'00年優勝者が彼、Pete Huttlinger。ワシントンDCにて著名ジャーナリスの家系に生まれ、父の死後にカリフォルニアに移住。ローティーンの頃から音楽教育を受け始めるとともにギターを手にするようになる。これはピアノを弾くことが好きだった母からの影響が大きかったようだ。バークレー音大を卒業後はナッシュビルにてプレイヤー活動を開始しているが、そういえば彼の良くギャロップするリックは、Chet Atkins や Tommy Emmanuel を彷彿とさせる。並はずれた実力がロックギタリストのカリスマ Steve Vai の目にとまり、後に彼のレーベル Favored Nations の一員となっている。その後は John Denver のバックバンドに抜擢される等のキャリアアップを重ねながら、着実にソロ・ギタリストとしての歩みを確かなものにしている。実力者が凌ぎを削るアコギ・インスト界において、タップ等の飛び道具に頼らない正当派ギタリストとして、要チェック。

    アルバムレビュー

    Naked Pop

    '02年、Favored Nations から。タイトルどおり、Beatles や Stevie Wonder、Duan Allman、Sting、Jacson 5 らのヒット曲を、定評あるアレンジでギターソロ化した親しみやすいアコギインストアルバム。しかし誰もが驚くのは1曲目のオリジナル作「Brown Bomber」だろう。鈴が転がるような超速のフィンガーピッキング、一体どんな風に弾いているんだろう!! 挨拶がわりに実力の程を示した後は、テクニックの誇示に走らずに楽曲の良さを生かし切る丁寧なプレイに専念している様がまた、ニクい。Tuck Andres を彷彿とさせる「Josie」でのファンキーなリック、意表を付くボッサアレンジが絶品の「And I Love Her」、Chet に聴かせたくなるナッシュビルスタイルの「Sir Duke」、どれもが完璧だ。ギター好きには手放しで勧めたい。また、ドンシャリ型の派手なイコライジングが多い最近のギターインスト盤だけど、このアルバムは中音域を大事にした柔らかい音作りなのも良い。

    下にあるアマゾンのアイコンをクリックすると、この CD を購入できます。

    Copyright © Mariyudu.net 2021