2004年2月13日
USA 1957 〜 クラシック ガットギター フィンガーピッキング 女性ギタリスト
最近では日本でも、村治佳織という新進女性ギタリストがメディアで取り上げられて話題になっている。そういう意味では、この Sharon Isbin は若き女流ギタリストの先駆けといえるかもしれない。9歳よりクラシックギターのレッスンを始め、Andres Segovia に師事。そして若干15歳でトロントギターコンクールにて優勝。17歳の頃にはコンサートツアーで世界中を駆け回るようになっていた。演奏スタイルは緊張感のある力強いもの。悪くいえばカッチリしすぎていて面白みに欠けるともいえるがそれは好みの問題であって、彼女が優れたギタリストであることは一聴するに明かである。
'97年、TELDEC から発表された古今の南米ギター曲集。サックスで Paul Winter、パーカッションで Gaudencio Thiago が参加していることで分かるように、クラシックの枠を越えてはばたこうとする彼女の意思が見て取れる。Barrios や Brouwer など、クラシックファンにはお馴染みの作品も収録されているが、一曲目に Laurindo Almeida をもってくるあたりでも、それは明かだろう。中味はというと決して奇を衒ったわけではなく、しっとりとリスナーを包み込むような演奏を聴かせてくれる。一段と成長した Sharon の今後の動向にチェキ!!
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