2006年1月15日
日本 ニューエイジ ロック スティール弦ギター フィンガーピッキング
九州出身のロックギタリスト。郷ひろみや華原朋美等、数多くの著名アーティストのサポートギタリストやインディーズ系アーティストのプロデュースを務める傍ら、'04年からアコースティック・ソロギタリストとして活動を開始。
私見だが、バンドを経てきたギタリストはアコギソロを弾かせても例外なく好ましい。リズムにおける筋力と瞬発力という基礎体力が確かな上に、グルーヴのツボを押さえる技に長けているからだ。彼がどんな音楽に影響を受けてきたのかは判らないが、湿度が低くてブルーズ色が薄いアコギのプレイを聴く限りでは西海岸ハードロック系かな? と想像。演奏力・作曲力ともに水準をとっくにクリアしているだけに、大化けする日を待ちたい。
'05年発表の、アコギインストアルバム第二弾。スティール弦ギターとガットギターだけのエフェクトも極力抑えたシンプルな録音なので、ギタリストとしての力量がストレートに出てしまう訳だが、内容を聴けばその演奏力の高さに納得。とても力強くてタイトなフィンガーピッキングは、Todd Hallawell あたりを彷彿とさせる。「Coast Highway」はポップなメロディを持ち、今風なアーティキュレーションもちりばめたシングルカットを勧めたくなるような佳曲。「Hindu Squat」は Don Ross がラーガを演っているみたいなテクニカルでパワフルなエスニックチューン。「Flow」は明らかにバンドでのエレクトリックギタープレイをモチーフにした、ストレートアヘッドなハイライトナンバー。もうちょっとブギーな陰影が加われば、個人的には最強だなぁ。
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