2004年5月5日
アルゼンチン タンゴ フォルクローレ ガットギター フラットピッキング ユニット
'66年の結成以来、フォルクローレを中心に南米音楽を卓越したギターテクニックで奏で、コンスタンスな活動を続けている兄弟ギターデュオ。ユニット名の由来は、ネイティブインディオの父の姓を取ったもの。兄 Nelson Abel Tacunau は '36年、弟 Nestor Eduardo Tacunau は '38年生まれ。
この形態のギターデュオは南米ではポピュラーなような気がするが、特徴的なのは二人のギター奏法がフィンガーピッキングではなくフラットピックを使用したものであること(もちろんガットギター)。とはいえ、親指と人差し指以外も使うということなので、カントリー奏法のような感じなのだろう。そのせいもあり、軽快でハギレの良いフレージングがこの二人の持ち味となっている。正確な16分音符がピッタリとハーモニーしながら二挺のギターから繰り出される様は、なかなか気持ちよい。反面、表現としてはすこし深みが足りないような気がするのは私だけか? 諸外国と比べ日本にはコアなフォルクローレファンが多いが、どのように受け止められているのだろう。
'91年、オーマガトキ・レーベル(いつも良い仕事してます^^)から。幅広い音楽性を持つ彼らだが、これは本業(?)のフォルクローレを中心に彼らの十八番を集めた、いわば集大成盤。14曲入りで、半数は唄入り。アルバやベース等のバッキングも加えられており、気楽にフォルクローレを楽しめる構成になっている。