2005年9月4日
USA ハワイアン スティール弦ギター フィンガーピッキング スラックキー
'01年にハワイのグラミー賞とも言われるナ・ホク・アワードのハワイアンアルバム賞を受賞、今やコンテンポラリー・ハワイアン・ミュージックを代表する感のあるグループ Maunalua のギターを担当するのが、この Bobby Moderow Jr。ウクレレ、ギター、ベースという黄金のトリオで構成されるこのグループだが、その魅力はなんといってもシルクのヴェールの如く滑らかなファルセットボイスのコーラス。それはもう見事なハーモニーだが、ややもすると暑苦しい一枚岩のようなコーラスに、Bobby の涼風のようなギターが吹き抜けることで清涼感を演出している。そしてあの Ray Kane から手ほどきを受けたという彼が只のリズムギタリストでないことは、アルバムに必ず1,2曲収録されるアコギ・インストを聴けば判るってもの。
'03年、前作を踏襲しつつもさらに完成度を増したヒット作。お目当てのアコギインストナンバーは、トラディショナル「E Liliu E」と、フラ・ソングのスタンダード「Hanohano Hanalei」の二曲。いずれもアンサンブルの強みというべきだろうか。ベースやリズムのキープから開放されたギターが、奔放かつスリリングに飛び回る。シンコペーションやポリリズムの達者な応用は、コンボギタリストのお手本のよう。いきなり渋めのスラックキーギターソロは敷居が高くて... という人にはハワイアンギター入門編としてお勧めかも。
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