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    アコギスト宣言!!

    ムックタカミツ

    2009年7月20日

    日本 フォルクローレ ブルーズ ガットギター スティール弦ギター フィンガーピッキング

    プロフィール

    どういう訳か、関西は他の地域に比べてアコギストの数が抜きん出ているような印象があり、それも、ガッチリとルーツ感を感じさせる強靭な下半身を持ったミュージシャンが多い。生まれた時からタコ焼きを喰ってると血にブルーズが宿るのだろーか。ガキの頃からボケツッコミの応酬を繰り返していると言葉がソウルフルになっちゃうんだろーか。

    与太話はおいといて、ムックタカミツといういっぷう変わった名前の、兵庫県出身のアコースティック・ギタリストがいる。京都・大阪近辺で活動中の彼のギターには、ブルーズとフォルクローレという南北アメリカの土の匂いがむせ返っている。今時流行りの無国籍風でタッピングビシバシギターって何? とでも言いたそうな無骨なリズムと重量感。それに地球の裏側までの距離感から生まれるミクスチャーが加味されて、なんとも愛おしい個性を生んでいる。ギタリストでは Albert Collins や Scrapper Blackwell が好みだとのことだが、成る程そんな切れ味だなぁ。Bob Dylan への興味をきっかけにブルーズを始めとするルーツミュージックの探求を始めたというムックタカミツ、ずっとこのまま無頼な音を鳴らし続けて欲しい。

    アルバムレビュー

    台所音楽集

    よく映画や文学の題材になるせいだろうか、「台所」という言葉は不思議な眩しい魔力を纏っている。新しいものが日々産み落とされるような、逆に旧くて懐かしい何かに再会できるような。これは、そんな「台所」で録音された、'09年、ムックタカミツの4枚目になるギターインストアルバム。クレジットが無いので正確にはわからないけど、オリジナルとカバーがバランスよく9曲収められている。

    トップの「ラ・タルデ」はボリビアのフォルクローレだよ、と言われたら納得しちゃいそうな素朴なガットギターの爪弾き。続く「オールド・ファッションド・ラヴ」も John Fahey を思わせるノスタルジックな響きで、レイドバックムードを全開にしつつアルバムは進む。心地よさに浸りきっていることろで鳴り響く最後の二曲、「ルビーと真珠」「台所のブルース」はこのアルバムの白眉だ。やさぐれているけど優しい、奏者の体重がズシリと乗った、アルバムを締めくくるに相応しいプレイである。自主制作盤なので(大手量販店で扱ってる場合も)、本人の HP から入手して、ぜひ聴いてみてもらいたい。

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