2005年12月28日
日本 1971-8-31 〜 ブルーズ スティール弦ギター フィンガーピッキング スライド
ストーンズに憧れて音楽を始め、音楽巡礼の地ニューオーリンズでブルースに開眼。エモーショナルなスライドギターをメインにしたアコースティックギター奏者として活動中の野生児系アコギスト!! プロフィールは本人のHPに詳しいので割愛するが、ニューエイジミュージックの要素も程よく取り込み、懐古主義に陥らないアコースティック・ブルースはモロ私の好み。思えば20年程前、映画「Cross Road」で劇中に流れたスライドギターにシビれ(多分弾いてたのは Ry Cooder)、すぐさまその足で Robert Johnson のレコードを買いに走った単純な私だった(^^;)。スクラッチノイズの向こうから響いてくる Robert Johnson のギターは、「なんだこりゃ!? これがブルースなのか? ヘンなリズムだ」とまあ、それなり衝撃だったのだがいかんせん古すぎた。Ry Cooder も聴き漁ってみたけど、これも妙に脂っ気の抜けた行儀良くかしこまった、オトナの音楽に聴こえたもんだった。そして今、KAYA を聴いて想う。あの時に欲しかったのはこんなスライドギターだったんだ!!
Lonnie Johnson、Blind Blake と系譜を辿り、ブルースをダウン・トゥ・アースな日常の音楽として捉えるようになった私だけど、ある種の映画なんかで観られるような呪術的なイメージを膨らませたブルースもやっぱり魅力的だ。近所の井の頭公園でもアコギ抱えた若いのはわんさかいるが、左手にスライドバーはめた奴はちょっと見かけないからなぁ。このテのアコギストもじゃんじゃん増えてくれると嬉しい。
'01年発表のファースト・ソロ・アルバム。6曲入りのミニアルバムだけど、全曲がアコギインストという魅力的なもの。トップナンバー「Guernica」はパーカッシブなリズムを叩くアコギにオーバードライブしたエレクトリックのスライドが絡む、挑戦的なナンバー。余韻鳴り終わらぬうちに深いリバーヴに包まれて鳴らされるアコースティックスライドの「Redwind From San Diego」。理屈抜きにカッコイイ!! 3〜5曲目はニューエイジ風の内省的なナンバーだけど、この頃移り住んでいたという沖縄の音楽をさりげなく織り込んでいる。そしてまた妖しいフリーテンポなアコースティックスライド「Song For Marcellus」で幕を閉じる。これらのスライドギターナンバーは、良い意味でのハッタリが効いていて本当に爽快なんである。出し惜しみ(?)しないで、次作は全曲スライドのフルアルバムをキボンヌ。
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