2003年12月1日
ポルトガル 1953-12-22 〜 エスニック ガットギター スティール弦ギター
ポルトガルフォークという、一般にはあまり馴染みのない分野で活躍する、マルチプレイヤー。幼少よりバンジョーやマンドリンに親しみ、ギターは勿論のこと、カヴァキーニョ(南米産の4コース楽器)やファドギター等、実に多くの撥弦楽器を自在に奏でる。インプロヴィゼイションで魅せる多彩なイマジネーションの数々を聴くにつけ、この人は Mauro Pagani にも通じるスケールの大きな音楽家なのだと思う。
'95年、Triki より。日本でもオルター・ポップにより輸入販売されている。スペインのトリキティシャ(バスク地方産の手風琴)プレイヤー、Kepa Junkera とがっぷり四つに組んだ超強力アルバム。ここでも Pereira は、沢山の楽器を演奏しておりギターは決してメインの楽器ではない。それを差し引いてもこのアルバムは一聴に値する名盤である。世界中のあらゆるジャンルの音楽に開かれていると同時に、彼等の生まれ育った土地の濃密な薫りに支配されたハーヴェスト。上質なワインの様に楽しんで欲しい。