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    アコギスト宣言!!

    Marco Pereira (マルコ ペレイラ)

    2004年12月25日

    ブラジル 1956 〜 サンバ/ショーロ ガットギター フィンガーピッキング

    プロフィール

    こんにち、優れたガットギタリストの殆どはブラジルの、それもショーロ・シーンから輩出されているという感すらある。サンパウロ生まれの Marco Pereira も、そんな印象を確認させる実力者のひとり。アカデミーでクラシックギターと音楽理論を学びパリに留学経験も持つあたりも、音楽的基礎がハンパじゃない昨今の若手ヴィオロニスタと共通している。そのまま行けばひとかどのクラシックギタリストになっていただろうが、パリでジャズやラテン音楽に開眼して方々のジャズフェスティバルに出演するようになる。ブラジルに帰国後は、ブラジル大学で教鞭をとる一方、作・編曲家件ギタープレイヤーとして多方面で活躍中。

    アルバムレビュー

    Valsas Brasileiras

    '99年発表の、無伴奏ギターによるワルツ集。Nazareth や Garoto といったショーロの偉人達によるスタンダード(アレンジは無論オリジナル)と二曲の自作曲という、正真正銘のギター・アルバム。曲の大半は8弦ギターで演奏されているらしく、どっしりとした低音部に支えられた甘い音色のロマンティックな旋律が、アルバムを支配している。同じくショーロギタリストの若手有望株 Yamandu が野生的で動の魅力を体現しているとすると、Marco Pereira はその対極にあると言えるかもしれない。知的で物静かそうな彼の佇まいそのままの、穏やかで円熟したギター演奏なのである。お勧めの一曲を選ぼうとしたけれど、どれもが魂のこもった珠のような名演ぞろいで困った(^^;)。多重録音だが、最後を締めくくる「Valsa Negra」(ピアニスト Leandro Braga 作)が華やかでココロを高揚させてくれるなぁ。

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