2003年12月1日
ブラジル 1962-10-31 〜 1995-4-27 サンバ/ショーロ ボサノバ ガットギター フィンガーピッキング
どちらかというとリラックスタイプのギタリストが多いブラジルにあって、非常にアレグレッシブなギターを弾く若手ギタリスト。ショーロで使われる7弦ギターを多用し、様々なスタイルをおり混ぜたニュータイプのブラジル音楽を生みだしつつあったが、30歳あまりの若さで亡くなった。
'92年、BMG からの Jobim 集。オープニングではなんと Paco de Lucia をゲストに迎えてのギターバトルを繰り広げる。筆者はこんなに攻撃的な「ジェット機のサンバ」を初めて聴いた。テクニックだけではない。新しいアイディアに満ちた「イパネマ」も聴いてみて欲しい。フュージョン的なタイトなバッキングを従えて、まさに奔流のようなギターがあふれ出す。このような巨大な才能が早逝してしまったのは、かえすがえすも残念でならない。