2005年4月3日
ブラジル サンバ/ショーロ タンゴ ガットギター フィンガーピッキング
ブラジルのガットギタリストという以外、詳細は一切不明。どうも活躍していたのは'60年代あたりらしい。
'01年、Brasis というレーベルからのリリースだが、中身を聴く限りでは旧盤の再発か編集盤のようだ。タンゴやフォルクローレ、サンバ等を中心にしたラテンナンバーの無伴奏ガットギターソロが15曲。良い演奏だとは思うが、ビブラートやタメが過剰なアーティキュレーションにはどうしても古さを感じてしまう。選曲も「Jealousie」「Aquarela Do Brasil」「La Cumparsita」と来られると、いかにラテンファンといえども一寸食傷気味かも。それでも私の好きなタンゴのスタンダード「Uno」が、素直な直球アレンジで聴けるのは嬉しかった。音質的なことだけど、レンジが極端に狭いモノラル録音で、キーンというノイズも除去されないままで、耳に突き刺さるような音がツラい。音源が古い以上どうしようもないのかもしれないが、愛情の無いリイシューだと思う。