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    アコギスト宣言!!

    Tim Sparks (ティム スパークス)

    2005年6月5日

    USA 1954-10-31 〜 ニューエイジ スティール弦ギター フィンガーピッキング

    プロフィール

    数多いアコースティックギタリストの中でも際だって異彩を放つ Tim Sparks の音楽を一言で説明しようとするのは難しい。実際、彼の音楽遍歴をひもとくと、少年時代にカントリーブルースを弾き始め、ノースカロライナ芸術学校に入学してクラシックギターをマスターし、次第にジャズに興味を移して行く。さらにはコンテンポラリーなジャズを追求していく過程で東欧や中東の民族音楽に傾倒していく、といった具合である。彼はアコギ弾きの登竜門である Winfield Finger-Picking Guitar Championship で'93年に優勝した経歴を持つが、他の優勝者の多くがカントリーやアメリカントラッドをベースにした所謂ニューエイジミュージックテイストなのに対して、上で述べたようなバックボーンに支えられた Tim Sparks のギター音楽はとても個性的かつ刺激的なのだ。アコギ界のドン、Peter Finger と共に来日も果たし、情緒的なギター音楽が好きな(?)日本のギターファンからも注目を集めつつある。探求心旺盛なギターファンなら、次に何をするか判らない予測不能なこのギタリストの名前を憶えておこう。

    アルバムレビュー

    At The Rebbe's Table

    Tim Sparks にはチャイコフスキーの「胡桃割り人形」をギターソロ化した金字塔アルバムがあるが、ここで紹介するのはユダヤ音楽のギター化に挑戦したユニークな一枚。アヴァンギャルド・アコギの雄 Marc Ribot をゲスト(ガットギター)に迎え、John Zorn にプロデュースを仕切らせた何やら強面のする印象だが、聴いてみるとこれが意外に聴きやすくヨイ!! ユダヤ音楽に関してはクレズマーを少々囓った程度の筆者なので、シーケンスで用いられる音階やリズムがどの程度引用されているのか判らないが、ダンサブルなチューンも木訥としたフリーテンポのギターソロも、軽い興奮をもちながら楽しめる。お勧めである。'01年、John Zorn 主催のレーベル TZADIK から。

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