2006年6月25日
ブラジル サンバ/ショーロ
あの Guinga が「ブラジル最高峰のギタリスト」と激賞するのが、この Marcus Tardelli。ギターカルテット Maogani のメンバーだったが、近年ソロ活動の為にグループを離れている。Maogani 以前に彼がどのようなキャリアを経てきたのかは全く不明なのだが、このレベルのギタリストが特段騒がれもせず今に至っているというブラジル音楽密林の底深さよ。とはいえ、ソロ活動も緒に就いた所だろうし、これから必ず凄腕ギタリストとして台頭してくると断言する。
'06年発表のソロデビューアルバム。6弦ギターただ一挺による Guinga 作品集(アレンジは Tardelli 自身による)だ。「Cheio de Dedos」や「Baiao de Lacan」、「Baioes」等の名曲や新たに書き下ろされたナンバーが力強く迫ってくる。全くもって腰が抜けそうな凄いプレイの連続なのだが、並のクラシックギタリストなどはこれを聴いて嫉妬に狂うか自信喪失してしまうんじゃなかろうか。Maogani ではアンサンブル優先で粒の揃った演奏だったから良く分からなかったが、ソロとなって全貌が見えた Marcus Tardelli の天才を、全てのギターファンに知ってもらいたい。強力推薦盤!!
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