2004年2月8日
日本 ブルーズ ロック スティール弦ギター フィンガーピッキング
ドラマやCMでかなり絵になってしまうというのはこの若いミュージシャンにとって幸か不幸なのか判らないが、アコースティックギタリストという側面で見た山崎まさよしは、マルチタレントという讃えかたが鬱陶しく思えてくる逸材である。テクニシャンであるとか情念の深さみたいなもの加えて、デルタブルースから Keziah Jones に至る芳醇なルーツミュージックがJ-POPという最も普遍的なマーケットで魅力的に再構築されているところが訳知り顔の好事家には堪らなかったりするのだ。当人もアコギに対する思い入れは相当なものがあるようで、バンドによる活動とは独立した形でギター1本によるライブやレコーディングを継続的に行っている。ギブソン好きみたい(^^)。
'97年発表のセカンドアルバム。実は山崎氏はかねてからシングル盤や劇中音楽等において、よりアコギに重点を置いた表現活動を行っている。おそらくはアルバムの統一感やライブによる構成等まで考えた末の、彼なりの誠実なカテゴライズなのだろうか。ファンクなナンバーがメインのこのアルバムだけど、唯一のアコギインスト「スクリーミン'97」もやはり、過剰な程の表現衝動が突っ走るブルースチューンである。なにかハンブルク時代のビートルズのような熱気を感じてしまったよ、オジサンは(^^;)。SMAPのヒットで有名な「セロリ」は何故か最近のギター雑誌のスコアでよくお目にかかるなー。
下にあるアマゾンのアイコンをクリックすると、この CD を購入できます。