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    アコギスト宣言!!

    Ton Van Bergeyk (トン ヴァン バーゲイク)

    2008年3月16日

    オランダ 1953-4-8 〜 ブルーズ スティール弦ギター フィンガーピッキング

    プロフィール

    '70年代、クラシックギター・ライクなプレイを鉄弦ギターに持ち込み、David Laibman と共にラグタイム・ムーブメントを興した伝説のギタリストが Ton Van Bergeyk だ。それまでギターで奏でられるラグタイムは、戦前のブルーズギタリスト達が発展させてきた「ラギー・ブルーズ」の流れを汲むものだったので、きっちりベースパートをストライドさせつつシンコペートが小気味よくスウィングする Bergeyk のギターは当時、ちょっとした驚きだっただろう。
    オランダ人ではあるが、Bergeyk はハイスクール時代に Mississippi John Hurt を聴いてフィンガーピッキング・ギターにのめり込んだという。そして、古いシートミュージックを素材に独自のチューニングを考案しながら Scott Joplin や Tom Turpin のクラシック・ラグを次々にギターにインポートしていった。そう、彼の音楽の本質は華麗なテクニックではない。不完全な楽器であるギターの特質を知り抜いた上で、ピアノラグに大胆かつ繊細この上ないアレンジを加えて魅惑のギター・レパートリーを造り上げたことであり、その源泉となったラグタイムへの深い愛情である。
    現在ではソロ活動はしていないものの、Dutch Swing College Band なるビッグバンドスタイルのジャズコンボでリズムギター(時にバンジョー)奏者として活躍している。尚、彼の姓を母国オランダでは Bergeijk と記すようだが、Bergeyk のほうがラグタイムギタリストとしての通りが良いだろう、ということで後者に統一させてもらった。

    アルバムレビュー

    Famous Ragtime Guitar Solos

    '73年に Stefan Grossman 氏主催のアコースティックレーベル Kicking Mule から発表された名盤が、ようやくCD化された。古のピアノラグやフォークラグ、そしてオリジナル作となる数々のラグタイム・ナンバーが、一挺のギターの上で軽やかに、美しく舞っている。聴き始めこそ、テンポが微妙に揺れるのが気になったが、John Miller のように洒脱で、一方でフォークブルーズの泥の匂いも感じさせる Bergeyk の唯一無二ギターに、ぐいぐい引き込まれてしまう。巨匠 Blind Blake の手クセを絶妙にパッチワークした「Blakes Breakdown」、Joplin の幻の名曲「Silver Swan」、そしてアルバムの白眉となる快速でスリリングな「Harlem Rag」等、聴き処が満載。オマケに全曲のTAB譜 PDF が収められているお得な CD ということでもあるし、フィンガーピッカーは聴くっきゃないでしょー。

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