2004年2月8日
USA 1937-4-6 〜 ジャズ/フュージョン ボサノバ ガットギター フィンガーピッキング
ラウンジ・ジャズ随一のギタリスト Gene Bertoncini は、その甘くふくよかなタッチから、ジャズギターの Segovia とも呼ばれる。Buddy Rich や Mike Mainieri、Paul Winter、Nancy Wilson ら数多くのアーティストとの共演で磨かれた年輪はギターファンにとってもかけがえのない財産だ。Charlie Byrd や Laurindo Almeida がそうであったように、こういったメロウなガットギターはボッサとも相性が良い。クラシカルなジャズからラテンまで、幅広い音楽を楽しませてくれる手練手管にはもうメロメロ。
'96年、相棒ベーシスト Michael Moore とのコラボレーション。曲の半数が Jobim のナンバーというふうに、意図的なボサノバワークショップになっている。ギター、ベース、ドラムスというシンプルな編成も素敵。Baden Powell あたりだと、基本的には「サンバだなあ」と思うのだが、この人の品の良さみたいなものが、ボサノバの枠からはみ出すことを許さない。かといって最近のブラジル風フュージョンみたいなテカりもなく、渋さの極みを行く。好盤。
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