2004年2月9日
マダガスカル 1961 〜 エスニック スティール弦ギター
アフリカは東部のマダガスカル島南部のギタリストで、David Lindley と Henry Kaiser (!) によって見い出され、メジャーレコーディングに至ったらしい。本名は、Ernest Randrianasolo。曲目によって変則チューニングを使い分けるが、奏法が速めのパッセージの連続で成り立っているせいか、あまりエキセントリックな感じはしない。
「マダガスカルの音楽ってどんなんだろう」と聴いてみたが、それほどの特殊さは感じなかった。アルバムの大半を占める弾き語りで判るように、ギターは唄のメロディをなぞることが多く、伴奏に回った時はブリティッシュトラッドを思い起こしてしまった程だ。使っているギターが Martin だったせいかも知れないが。3曲入っているインストは、主題パッセージがニュアンスを変えながら幾度となく繰り返されるもので、Jimmy Page の「Black Mountain Side」をせわしなくした感じ、と言えば判ってもらえるだろうか。やはり彼の持ち味は、細かく変化しながら刻まれるリズムなのだ。本作を発表後、自らのバンドを率いてアルバム(私は未だ聴いていないが)を出しているので、そちらの方が本領を発揮しているのかも。
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