2004年4月18日
USA ブルーズ スティール弦ギター フィンガーピッキング
メアリーランド州出身のブルーズプレイヤー兼研究家。本名 Michael Stewart。ブルーズ発祥の国だけあって、アメリカでは古いブルース音楽の研究家というのは珍しくない程居たりする訳だが、この人のディープさは並々ならぬモノがある。Ry Cooder が洟垂れ小僧に見えてくるというか(^^;)。といってもプロフィール的な詳しいことはさっぱり分からないのだが、かの John Fahey まわりの伝説として有名になった78rpm盤のブルーズ専門ローカルレーベル Fonotone に、Firk もまた多くを吹き込んでおり、Fahey 本人や、伝説的ブルーズメンとの共演も多いようだ。
'68年、Adelfhi Records からのメジャーデビューアルバムで、長らく幻の名盤となっていたが、「アコースティック・スウィング」の一連の復刻運動で世界初CD化。まったく鈴木カツさんには足を向けて寝られないです。
この頃の Firk は、John Fahey の影響を既に受けていたのか、埋もれていたカントリーブルーズの名曲の数々を独特な解釈で採り上げ、ドローンとした魔術的な世界を作り上げている。完全に「生きながらブルーズに葬られ」た状態な訳だが、聴いてるこっちまで、魂、持って行かれそう。15曲中、10曲がギターインストというのも嬉しい。何でか「弾いてみよう」って気にはならないんだけどね(笑)。
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