外部リンク
    アコギスト宣言!!

    Rory Gallagher (ロリー ギャラガー)

    2004年6月5日

    アイルランド 1949-3-2 〜 1995-6-14 ブルーズ ロック スティール弦ギター

    プロフィール

    偏見かもしれないが、アイルランドは情熱的な優れたミュージシャンを輩出する国だというイメージが強い。今や伝説のギタリストとなった Rory Gallagher。彼もまた小細工無用の直情的なギタープレイが愛された、個性的なブルースロック・ギタリストであった。
    '67年、ブルース・インベンジョンに沸くロックシーンに、バンド「Taste」のギタリストとしてデビュー。'70年代にはソロ活動を開始し、多くの優れたアルバムを残したが、評判はむしろ荒々しくもロックの魅力を凝縮したかのような奔放なライブに集まった。彼は紛れもなくブルースギタリストなのだけど、Eric ClaptonMichael Bloomfield のような、ルーツまでどっぷりとブルースに浸かっているようなタイプともまた違うように思える。アイリッシュの血を感じさせるポルカやワルツ、またはジャズやザディコのような雑多なものが渾然となって、最強のハードロックをかたち作っている。
    性格的には素朴で人なつっこい大酒飲みだったと聴くが、それが災いしたのか肝臓疾患が原因で46歳の若さで死去。紆余曲折はあったものの、デビュー以来コンスタンスで一途な音楽活動を続けてきた人だけに、やり残したことは多かっただろうと思う。こういうタイプのギタリストが「古き良き」タイプとなりつつある今だから、誰が後を継ぐんだと思うと残念でならない。

    アルバムレビュー

    Blueprint

    '73年発表のソロ第4作。ライブ盤に人気があった Rory だけど、このアルバムはスタジオ盤としては高い評価を得ている。名曲「Daughter Of The Everglades」らに混じってのアコギインスト「Unmilitary Tow-Top」は、ちょっとお気楽な感じのラグ・ブルース。エレクトリックで激しいプレイをするギタリストのアコギインストは、こんな感じのラグだったりすることが多い。彼にとっての憩いの意味もあるのかも知れないが、フィンガーピッキングで軽快に奏でられるこのオリジナルナンバー、構成も結構凝っていてなかなか侮れない。それから、唄入りだけど「Bunker's Blues」もアコギとハープ、ピアノがいい感じで南部風味を醸し出してます。

    下にあるアマゾンのアイコンをクリックすると、この CD を購入できます。

    Copyright © Mariyudu.net 2021