2003年12月1日
日本 1958-9-13 〜 ニューエイジ スティール弦ギター フィンガーピッキング
山口は下関出身で、「日本一美しいギターを奏でる男」として日本アコースティックギター界第一人者的存在。確かなテクニックと、中川イサト氏にも通じる(多少レトロ気味の)日本的情緒で多くのファンを持つ。どのジャンルにも属さない、良質のギターミュージックだと思うが、夢見がちな情緒性ゆえか結果的にヒーリングミュージックのような印象を受ける。個人的には、こんなキレイに完璧に完結してしまっていいのかいな、と一抹の不満もあったりして(^_^;)。
'92年のファーストアルバム「Dear」に2曲を追加した再発盤。ClipRecordsから。曲は全て彼自身のペンによるもので、殆どが無伴奏ギターソロ。一昔前までは、日本ではこんな美味しいアコギアルバムなぞ皆無だったのになぁ、と感慨ひとしお。いまひとつルーツの分からないこの人だが、11曲目「Voyager」で Michael Hedges へのリスペクトが露にされている。録音も優秀で、万人にお薦めできる1枚。