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    アコギスト宣言!!

    Leonard Kwan (レオナード クワン)

    2005年1月16日

    USA 1931 〜 2000-8-13 ハワイアン スティール弦ギター フィンガーピッキング スラックキー

    プロフィール

    Gabby Pahinui とともにスラックキーギターの祖として並び称されるハワイの至宝、Leonard Kwan。彼は1931年にホノルルのハワイアントラディショナル歌手の母の元に生まれ、一家のまわりは常に音楽が絶えることが無かったという。10歳の頃からウクレレやギターを弾き始め、スラックキーにも早い時期から親しんでいった。特に彼は C Waihane という CGDGBD というチューニングを好み、後にこれは「 Leonard の C」としてギタープレイヤー仲間で有名になった。ティーンの頃には既にプロとして、ダンスホール等でバンドの一員として演奏していたが、スラックキーギタリストとしての本格的なデビューは、'57年に Island Records からリリースした「Hawaiian Chimes」というシングル盤だった。その後、枚数こそ多くはないもののエポックメイキングな作品を残しながら幾多のアーティストに絶大な影響を与えてきた。彼のギター演奏は穏やかで優しく、豪快奔放な Gabby とは対象的なのが面白い。こういうテイストをハワイ語では NaheNahe (ナヒナヒ、優しいまたは優雅なの意)という。'95年には Dancing Cat Record から新譜を発表する健在ぶりを見せていたが、残念にも'00年に亡くなった。

    アルバムレビュー

    The Legendary Leonard Kwan

    '60年と'75年の第一、二作をカップリングした嬉しいCD。特に前者は世界初のスラックキーギター・インスト・アルバムとして「赤盤」の異名で伝説化されてきた名盤である。この両盤のCDリイシューは諸問題でなかなか実現しなかったと聞いているが、これをクリアして我々の耳に届けてくれた監修人、George Winston の尽力に感謝したい。音質的にはあまり良好とは言えないが、逆に最近のハイファイに録音されたスラックギーギターとは格別の味わいで、感激もひとしおになる。この時代の Leonard はアーチドトップの Gibson フルアコを愛用していたようで、音質的にハッキリしないが実はエレクトリック録音のナンバーも少なくないだろう。でも本当に情感豊かで優しく奏でられるギターを目の当たりにすると、細かいこたどーでも良くなってくるのだ。ニセモノだらけの昨今だけど「癒される音楽」ってのは、正にこういうものを言うんだよな。ブルースにハマりかけた人に Robert Johnson を勧めるように、スラックキーギターに魅せられたリスナーには言いたい。聴きなさいって、絶対に損はさせないから!!

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