2006年7月2日
スペイン 1927 〜 クラシック ジャズ/フュージョン ラウンジ ガットギター フィンガーピッキング
スペインのガット・ギタリスト。主にジャズ畑で活躍してきており、16〜17世紀のカタロニア民謡をジャズにインポートする試みを行っていたという。また、クラシックギターの分野でも実力を発揮し、David Russell らと共にマスタークラスを開く程だったとか。そんな訳で本当の所、指向的にどんな音楽ジャンルに与しているのかよく分からない。クラシックからボサノバまで色々弾いているところを見ると、解りやすく言えば Claude Ciari (クロード・チアリ)のような存在なのかも知れない。私が子供の頃はこういうイージーリスニング系のギタリストが珍しくなく、それなりに喜んで聴かれていたのだが、音楽シーンが若年層向けに支配されてしまった現在では、Fernando Orteu のようなギタリストには生きにくい時代なのかも。
'00年、タイトルどおり愛奏曲を集めたギターアルバム。なかには古ぼけた音質のものあり、新録音もあるのかも知れないが基本的にはコンピレーションだろう。選曲は、タレガやバッハといった「もろ」クラシックギターから、ショパンの編曲もの、「Cavatina」等のセミクラシック、Jobim や Joao Gilberto のボッサ、Henry Mancini までと、まさにラウンジ。それなりの水準の演奏だし、選曲もビギナー向けにはナイスかなとも思うが、バッハのリュート組曲1番からのブーレが「Preludio Mi Menor」などと表記されているの見ると、なんだかな、である。2〜3曲、オリジナルナンバーでもあれば印象も随分違ったろうに。
下にあるアマゾンのアイコンをクリックすると、この CD を購入できます。