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    アコギスト宣言!!

    Clemens Maria Peters

    2006年5月15日

    ドイツ ジャズ/フュージョン ガットギター フィンガーピッキング

    プロフィール

    ドイツのラテンユニット Quadrumana の中心人物であり、ガットギタリスト。ドイツという国は他のヨーロッパ諸国より、ブラジリアンミュージックへの傾倒が強いのか、Clemens Maria Peters のような「本格的」ラテン指向ギタリストが多い。そもそもギターという楽器を唄の伴奏楽器としてではなく、器楽の構成要素としての位置づけが強いというべきか。御大 Peter Finger もドイツ人だし、EU随一のギター王国だと思ってよいのかもしれない。さて、この Clemens Maria Peters、プロフィール情報も全く見あたらず音でバックグラウンド等を想像するしかないが、プレイがとても堅実だったりギタリスト好きのするレパートリーあたりから、クラシックギターを習得しているのではないかと思われる。

    アルバムレビュー

    Quadrumania

    '93年発表のユニット第2作。Quadrumana は、Clemens Maria Peters を中心にしてメンバーが流動的に入れ替わるグループらしく、このアルバムでコンビを組んでいたパーッカショニストの Reinhold Bauer は現在ではもうグループを抜けている。オリジナル作8曲プラス、Villa Lobos と Baden Powell、Joyce、フラメンコ(ファルーカ)のカバーが1曲ずつという、ああギタリストだなぁという構成。ギターに関しては至極まっとうというか、真面目な演奏なんだけど、とても多彩なパーカッションがこれでもかとラテン風味を醸し出そうとして、結果的になんともフェイクっぽい Martin Denny みたいな雰囲気になっている(これはこれで面白いのだが)。個人的に良かったのは、Baden Powell の「Petite Valse」。エレドラみたいな音のタイコが妙にハマっていて、なんだか GONTITI がサンバを演っているみたいにポップ。

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