2006年5月7日
ポーランド 1965-4-24 〜 ニューエイジ スティール弦ギター フィンガーピッキング
ポーランド出身のフィンガーピッカー。詳しいことはよく分からないが、12歳からギターを弾き始め、クラシックギターのレッスンも受けたという。地元の街でストリートミュージシャンをしていたところ、Acoustic Music Records の総帥 Peter Finger に見初められたらしい。Pat Metheny や John Scofield、Ralph Towner、Joe Pass、Pierre Bensusan などから影響を受けたというのも、多彩なバックボーンを持つヨーロッパ・ギタリストらしい。
'99年発表のセカンドアルバム。ジャケットの緑が、小川のせせらぎにも似た繊細で清涼感のあるギタープレイをよく表している。14曲すべてオリジナルナンバーだが、いずれも3分前後にコンパクトかつポップにまとめられていて、自らの才に溺れていない印象が好い。こういった指向のギターインストは日本人の好みに合うと思われるが、美しいメロディという縦糸にジャズから影響を受けた響きの複雑さが横糸となり美しく作用し合って、楽曲に緊張感や苦みを与えているあたりは邦人プレイヤーでは味わえない良さだ。愛娘に捧げたというトップナンバーの「Born in The Morning Dew」は、涙がこぼれそうに聴く者の里心をくすぐる佳曲。
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